フジ日本精糖株式会社が販売している「イヌリンバランス」の科学的根拠・有効成分・主な対象者・安全性の評価方法・摂取時の注意事項・製造工場(メーカー)品質管理情報・機能性の基本情報を紹介。

フジ日本精糖株式会社が販売しているイヌリンバランスの機能性詳細情報


イヌリンバランスは、イヌリンを含んでいるので「中性脂肪が気になる人。食後の血糖値が気になる人」向けの商品です。

【フジ日本精糖株式会社】が消費者庁に届出た機能性表示食品
【イヌリンバランス】
について、
科学的根拠・届出番号・届出日・届出者名・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・主な対象者、安全性の評価方法、安全性に関する届出者の評価、摂取する上での注意事項、生産・製造の品質管理の基本情報(製造工場・メーカー)、機能性の基本情報・届出者の評価の詳細情報を紹介します。
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機能性表示食品を届出た会社商品販売ショップ

機能性表示食品を届出た会社一覧

【届出番号】 C240
【届出日】 2017/9/27
【商品名】 イヌリンバランス
【届出者】 フジ日本精糖株式会社
【楽天市場】 フジ日本精糖株式会社の商品一覧

当該企業の過去の届出状況を見るには、検索に社名を入れるとサイト内検索で全てを見ることができます。

【食品区分】
加工食品(その他)
【機能性関与成分名】
イヌリン
イヌリンを含む商品一覧【楽天市場】

【表示しようとする機能性】
本品にはイヌリンが含まれています。
イヌリンは血中中性脂肪を下げることが報告されています。
また、イヌリンは食後の血糖値の上昇をゆるやかにすることが報告されています。

【主な対象者】 
※疾病に罹患している者、妊産婦(妊娠を計画している者を含む。)及び授乳婦を除く。
中性脂肪が気になる方、食後の血糖値が気になる方
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安全性の基本情報

【安全性の評価方法】
喫食実績の評価により、十分な安全性を確認している。
既存情報による安全性試験結果の評価により、十分な安全性を確認している。
安全性試験の実施により、十分な安全性を確認している。

【安全性に関する届出者の評価】
①喫食実績による食経験の評価
 当該製品に類似する食品(含有量、製造工程、製品形態が同じ製品)が販売されており、発売されてから10年経過するが、これまでに健康被害の報告はない。

②既存情報を用いた安全性試験の評価
 国立医薬基盤・健康・栄養研究所のデータベース等ではイヌリンの安全性に関して評価されており、40 g/日までの摂取は問題ないと評価されている。

③安全性試験の実施による評価
 イヌリン(製品名:Fuji FF)において、以下に示す安全性試験を実施している。
 微生物を用い変異原性の有無を確認した試験では、陰性であることが確認されている。また、ラットを用いた単回経口投与及び90日間反復投与毒性試験において体重1 kg当たり2 gを摂取させても死亡例や異常がないことが確認されている。さらに、臨床試験では、イヌリン(製品名Fuji FF)25 g/日を4週間摂取させた試験において、臨床上問題となる有害事象がなかったことが確認されている。
 ①~③の評価より、当該製品を一日摂取目安量摂取した場合、人の健康を害するおそれはないと考えられる。

④イヌリンのアレルギーに関する評価
 国立医薬基盤・健康・栄養研究所のデータベース等でイヌリンのアレルギー性に関する記載があり、イヌリン製品中に残存する原料由来のたんぱく質の関与が示唆されているが、当該製品の原料であるイヌリン(製品名:Fuji FF)は、アレルゲンフリーである砂糖から製造しており、製造工程中にアレルゲンになるような原料は使用していないことから、当該製品では報告されているようなアレルギー反応が生じる可能性は極めて低いと考えられる。

⑤医薬品との相互作用に関する評価
 国立医薬基盤・健康・栄養研究所のデータベースにおいて、イヌリン摂取によってカルシウムの吸収が促進されることを示唆している。カルシウムは、保険適応となる薬剤などがあり、厚生労働省の食事摂取基準で耐用上限量が定められている。このことから、イヌリンの摂取によりカルシウムの吸収が促進されることで、カルシウムの過剰摂取につながる可能性を検討したが、耐容上限量を上回るカルシウムの吸収量増加は起こらないと考えられる。

【摂取する上での注意事項】
摂り過ぎ、あるいは体質・体調により、おなかがゆるくなる可能性があるので、一日摂取目安量を守って下さい。

機能性の基本情報もあわせてお読みください。


生産・製造及び品質管理の基本情報

具体的な製造工場(メーカー)等の情報です。

当該製品は国内GMPを取得した工場で製造している。

機能性の基本情報

【機能性の評価方法】
最終製品ではなく、機能性関与成分に関する研究レビューで、機能性を評価している。

【機能性に関する届出者の評価】
当該製品の機能性に関する評価を以下の通り実施しました。

(1)イヌリンの血中中性脂肪を下げる機能について
①標題
 イヌリンの血中中性脂肪低下作用に関する研究レビュー(定性的レビュー)

②目的
 「イヌリンを含む食品を、疾病に罹患していない者または血中中性脂肪値がやや高めの者が摂取することにより、血中中性脂肪値を下げるか」を明らかにすることを目的とした。

③背景
 イヌリンは自然界に広く分布しており、穀物、野菜、果物などに多く含まれることが知られている。イヌリンの生理機能性に関しては、様々な報告があり、血中中性脂肪低下作用についても多数、論文化されている。
 研究成果全体をまとめたレビューに関しては、イヌリンの血中中性脂肪低下作用について、15報の文献を対象にメタ解析が実施され、血中中性脂肪値の有意な減少が報告されている(Brighenti F., J Nutr. 2007 Nov;137(11 Suppl):2552S-2556S)。しかしながら、このメタ解析では疾病に罹患している者を対象とした試験などが含まれており、機能性を表示するための研究レビューとしては適格ではないと判断し、新たに研究レビューを実施した。

④レビュー対象とした研究の特性
 『PubMed』『CENTRAL』『医中誌』をデータベースとして用い文献検索を2017年2月に実施した。検索対象期間は制限せず、言語は英語および日本語とし、対象集団は疾病に罹患していない者(未成年者、妊産婦、授乳婦は除く)または血中中性脂肪値がやや高め(血中中性脂肪値150~199 mg/dL)の者とし、イヌリンを含む食品の摂取による血中中性脂肪値の変化を検討した介入試験を対象にして、研究レビューを実施した。加えて正常血中中性脂肪値を示す被験者のみを対象に試験を実施した文献を別途定性評価した。なお、成人の基準が国によって異なるため、成人か未成年者の判断は実施国における成人の基準に則ることとし、採用の可否を判断した。

⑤主な結果
 抽出された6報の文献を用いて定性的レビューを行った結果、6報中4報の論文が肯定的であった。その際のイヌリン摂取量は8.1~17.6 g/日であった。また正常な血中中性脂肪値を示す被験者のみを対象とした文献は6報中4報で、そのうち2報で有意な血中中性脂肪低下作用を示したが、その他の2報では血中中性脂肪値の低下は認められなかった。更に、低下作用の認められた2報の論文においても、その低下度は小さく、正常範囲内に維持されていた。このことより、正常血中中性脂肪値を示す者がイヌリンを摂食した場合、血中中性脂肪値は正常範囲内に維持されるものと判断された。

⑥科学的根拠の質
 研究デザインの質を評価したところ、6報中4報は研究の質が最も高いレベル(バイアスリスクが低い)と判断した。研究の限界に関して、評価した6文献はいずれも外国人を対象としていることから、日本人への外挿性が懸念されたが、日本人の糖尿病患者を対象にイヌリンを摂取させた試験においても、本研究レビュー結果とほぼ同様な結果が認められることより、日本人への外挿性については問題ないと考えられた。これらのことから、本研究レビューの科学的根拠の質は確保されていると判断した。
 以上、本研究レビューの結果から、イヌリンの血中中性脂肪低下作用には科学的根拠があると判断した。


(2)イヌリンの食後の血糖値の上昇をゆるやかにする機能について
①標題
 イヌリンの食後血糖値上昇抑制作用に関する研究レビュー(定性的レビュー)

②目的
 「イヌリンを含む食品を、疾病に罹患していない者または空腹時血糖値が境界型の者が摂取することにより、食後血糖値の上昇をゆるやかにするか」を明らかにすることを目的とした。

③背景
 イヌリンは自然界に広く分布しており、穀物、野菜、果物などに多く含まれることが知られている。イヌリンの生理機能性に関しては、様々な報告があり、単回経口摂取による食後血糖値の上昇抑制作用についても多数、論文化されている。しかしながら、イヌリンの当該効果に関するシステマティックレビューの報告は確認できなかった。そこで、今回「イヌリンを含む食品を疾病に罹患していない者または空腹時血糖値が境界型の者が単回経口摂取することにより食後血糖値の上昇をゆるやかにするか」を明らかにすることを目的とした研究レビューを実施した。

④レビュー対象とした研究の特性
 『PubMed』『CENTRAL』『医中誌』をデータベースとして用い文献検索を2017年1月に実施した。検索対象期間は制限せず、言語は英語および日本語とし、対象集団は疾病に罹患していない者(未成年者、妊産婦、授乳婦は除く)または空腹時血糖値が境界型(空腹時血糖値110~125 mg/dL)の者とし、イヌリンを含む食品の単回経口摂取による食後血糖値の上昇抑制作用を検討した介入試験を対象にして、研究レビューを実施した。

⑤主な結果
 抽出された3報の文献を用いて定性的レビューを行った結果、すべての論文が肯定的であった。その際のイヌリン摂取量は5.2~10.8 gであった。また、これら3報は正常血糖値者を対象とした試験で、上記食後血糖上昇抑制効果は正常血糖値範囲内であったことより、血糖値正常者がイヌリンを摂取した場合には血糖値は正常範囲内に維持されるものと考えられる。

⑥科学的根拠の質
 研究デザインの質を評価したところ、3報全てが研究の質が最も高いレベル(バイアスリスクが低い)と判断した。研究の限界に関しては、評価した3報のいずれも小規模の試験であることや出版バイアスなどについて研究の限界が考えられるものの、その他の要因を含め、重大な影響ではないと判断した。これらのことから、本研究レビューの科学的根拠の質は確保されていると判断した。
以上、本研究レビューの結果から、イヌリンの食後血糖値上昇抑制作用には科学的根拠があると判断した。

上記情報は、当ホームページ作成時点のものを掲載しています。修正や取り消しが ある場合もありますので、最新の情報を確認してください。
構造化抄録 とは、研究の目的・方法、結果、結論と評価などの要素を、要点がわか るよう「標題」や「目的」などの見出しつけて、構造化して書かれた抄録のことを いいます。

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